ドローンは法律を守って、安全に飛行することが出来る操縦技術を身に付けれることで、誰でも簡単に活用することが可能です。
この記事では、ドローン飛ばす際に、理解しておいて絶対に損しない操縦方法について分かりやすく説明いたします。
操縦モード
ドローンの送信機には操縦方法が、
・モード1
・モード2
などの2種類がございます。
無理に両方のモードを覚える必要はありません。
ご自身の使い方に応じて選んでみましょう。
「モード1」
日本独自の操縦モード
メリット:左スティックのみで旋回飛行が可能です。
デメリット:ホバリングをする際に左右のスティック操作が必要です。
目標を追尾する様な飛行をする方、ラジコンヘリを併用される方に向いております。
「モード2」
国際的な操縦モード おすすめはこちらです。
メリット:右スティックのみでホバリングが可能です
デメリット:旋回飛行に左右のスティック操作が必要になります。
構造物点検など平行移動を多用する方に向いております。
舵の名称について
スロットル 上昇、下降
ラダー 左旋回、右旋回
エレベーター 前移動、後移動
エルロン 左移動、右移動
フライトモード
送信機のスイッチでドローンの飛行モードを選択する事が可能です。
(P)ポジションモード
GPS、ビジョンポジショニングセンサーを使用して自律飛行するモードです。
標準モードになります。
(S)スポーツモード
GPSを使用して高速移動するモードになります。
迫力のある撮影を行いたい場合などに使います。
天候が悪くなってきた場合など機体を早く戻したい時に使用します。
障害物センサーが働かないため、周囲の障害物には十分注意が必要になります。
(T)トライポッドモード
GPSを使用して低速でドローン飛行するモードです。
被写体の近くで慎重に撮影したい場合などに使用します。
周囲に障害物が多くある場所で慎重にドローンの操作が必要な場合に有効です。
(A)ATTIモード(アティチュードモード)
PS、ビジョンポジショニングセンサーを使用せずに姿勢制御を自分で行うモードです。
・屋内点検
など、GPS、ビジョンポジショニングセンサーが効かない状況下等で使います。
ポジションモード時でもGPSの受信状況が悪くなる事によって強制的にATTIモードに切り替わる場合があります。
ATTIモードの状況下では風の影響を受け、機体が流されやすくなります。
事故原因の多くがGPSのロストによるものと言われております。
GPSを過信せず、ATTIモードでのドローン飛行訓練を行う事をおすすめします。
操縦方法(基本)
※モード2の場合の説明になります。
離陸動作
左右のスティックをハの字(もしくは逆ハの字)に入れる事によってモーターが始動します。
モーターが始動したら一度ニュートラルに戻します。
左のスティックを奥側に倒して離陸します。
着陸動作
左のスティックを手前に倒して地面に下降する。
地面に着陸した後に、プロペラが完全に停止するまで左のスティックを下げ続けます。
プロペラが完全に停止した事を確認するまではドローンには近づかないで下さい。
ホバリング
上空で一定の位置に留まる技術になります。
・(P)ポジションモード
・(S)スポーツモード
・(T)トライポッドモード
ではGPS機能を使用しているため、ホバリングは自動で行われます。
(A)アティチュードモードではマニュアルでホバリングを行います。
機体が流されている方向と逆側に舵を入れる事によって機体を完全に制御します。
GPSが効かない状況であっても安全に機体を着陸させる事ができるだけの操作技術を身に付ける必要がございます。
左右方向の移動
右のスティックを左右に倒す事によって機体が左右に並行移動します。
機体のスピードはスティックを倒す角度に比例しているため慣れるまでは注意が必要になります。
Pモードの場合はスティックをニュートラルに戻すと機体はその場所でホバリング停止を行います。
Aモードの場合は慣性が働きそのまま機体は流れていくため、自分で調整しながらブレーキをかける事が必要になります。
前後方向の移動
右のスティックを前後に倒す事によって機体が前後に移動します。
機体のスピードはスティックを倒す角度に比例しているので操作が慣れるまでは注意が必要になります。
Pモードの場合はスティックをニュートラルに戻すと機体はその場所でホバリング停止を行います。
Aモードの場合は慣性が働きそのまま機体は流れていくため、自分でブレーキをかける必要がございます。
奥行きの距離感が掴みにくいので操作が慣れるまで注意が必要になります。
水平面内の移動
右側のスティックを斜めに倒す事によって、機体を斜めに移動させることが可能です。
前後移動、左右移動に比べ力みが入る場合が多く加速するため慎重に操作が必要です。
ドローンを飛ばす時は、スピードコントロールに注意が必要になります。
操縦方法(応用)
ドローンを業務などで使用する場合は、危険性があるため、より高度な操縦技術を習得する事が求められます。
対面飛行
機体向きを自分に向けてドローンを飛行させる方法になります。
・ドローンで自撮り
・PR映像
を撮影する場合などになります。
対面飛行を行うシチュエーションは、他にもたくさんあります。
機体の向きが180°変わる事によって、前後、左右の舵操作が逆になります。
非常に操作ミスしやすいため、何度も練習が必要になります。
飛行の組合
右のスティック操作と左のスティック操作を同時に行う飛行になります。
斜に上昇しながら撮影を行う場合などに使います。
・点検作業
・動きのある映像を撮影する
などの場合に多用します。
右と左のスティック操作のバランスを上手く保つ事が必要です。
力みが入ると意図せず旋回してしまうところがあります。
8の字飛行
機体の進行方向を変えていきながら数字の8を描く飛行になります。
8の字飛行中は機体の向きと舵の位置関係が変化していきます。
どんな状況であっても機体を上手く制御できる技術を身に付けるために有効な練習手段です。
円のサイズ、形を調整する為に旋回(ラダー)だけではなく、左右(エルロン)も使用します。
上級者向けに上昇下降を組み合わせた蝶々結びの様な飛行もございます。
ノーズインサークル
機体カメラを中心に向け円を描きながら移動する飛行になります。
右回り、左回りのバリエーションの他に、上昇下降を加えた動きもできる様になると撮影の幅が広がります。
まとめ
ドローンを飛行させる前に操縦モード、フライトモードを詳しく確認しておきましょう。
基本的な操作方法を繰り返し操縦練習するように行いましょう。
慣れるまでは操縦方法を誤り事故になってしまうケースも少なくないので注意が必要です。
正しい知識と、操縦方法を身につけて頂き、より安全にドローンをご活用ください。
KUROFUNE DRONE鹿児島校では、これらの操縦方法につきまして、コーチモードを使用して安全に効率的に学んでいただく事が可能です。